倫理およびコンプライアンス
誠実で高い倫理的行動の文化を促進
世界100か国以上で活動するグローバルヘルスケア企業である当社は、その組織全体を通じて、効率的な企業ガバナンス、法律の遵守、倫理およびコンプライアンスの企業文化の確立に取り組んでいます。1995年、当社は正式な企業ガバナンスガイドラインを制定。最初に制定した企業の1つとなりました。当社の実践と新たなスタンダードの設定は常に進行しており、現在のコーポレートガバナンスガイドラインにもこの発展が反映されています。
当社の倫理およびコンプライアンスチームは、当社の活動が、適用される法律と当社の各ポリシーを確実に遵守するように、各地域全体でビジネスに従事する業務チームおよび法務チームと緊密に連携して活動しています。当社は、従業員への教育や相談窓口のチャネルを多数提供し、また法律や企業ポリシーの違反の疑いがある場合に質問や報告を行うための、秘密が保護される経路も提供しています。これらの質問や報告があった場合、チームは速やかに調査を行い、必要に応じて経営上層部に報告します。
行動規範と基準
行動規範
当社では誠実さとコンプライアンスの強固な基礎が確立されており、従業員はこれに従うことで、正しく倫理的なビジネス上の判断および適切で法律に準拠した行動を行うことができます。
サプライヤーのための基準
当社は、サプライヤーおよびビジネスパートナーに対し、当社のガイドラインに従うことおよびバクスターの購買業務に適用されるすべての法律を理解し遵守することを求めています。
バリューチェーン全体を通じた人権の尊重
当社のグローバル人権ポリシーに規定されるように、当社は各個人の人権と尊厳、および各個人による多様な形での活躍を尊重します。直接的、間接的な企業の活動における人権尊重の推進は、バクスターでは様々な形で表現され、またそれは、数多くの企業ポリシーおよびイニシアチブや、雇用慣行、プライバシー、安全性、サプライチェーン、倫理的行動、医療へのアクセスなどの様々な分野に反映されています。
職能団体の倫理規範および業界標準
当社は、以下の社外の職能団体および業界の倫理規範を採用しています。
- 米国先進医療技術工業会 医療従事者との接触に関する倫理規範
- 全米プロフェッショナルエンジニア協会 エンジニアのための倫理規範
- MedTech Europe 倫理的ビジネス行動規範
- (日本)米国医療機器・IVD工業会(AMDD) 倫理綱領
- (日本)一般社団法人 日本医療機器連合会(医機連)倫理綱領
さらに、当社は非政府組織や事業者団体と共同で、全世界における倫理およびコンプライアンス基準の強化に取り組んでいます。責任には以下が含まれます。
- 中国外商投資企業協会の医薬品研究・開発委員会(RDPAC)との共同による、業界全体での倫理的な営業販売慣行の確立
- 米国先進医療技術工業会(Advamed)の中国部会内のタスクフォースへの参加による、Advamed加盟企業の中国での業務活動における業界の行動規範の制定
- メキシコの革新的医療機器業界協会(AMID)と協力し、医療従事者との交流に関するAMID規範を更新
- 医療器機業界が合意した標準および基準を裏付ける統一トレーニングを創り上げる、AMIDをサポート
- 医薬品サプライチェーンイニシアチブへの参加
倫理およびコンプライアンスの構造とプログラム
当社は、倫理およびコンプライアンスの構造とプログラムを設計し、それを定期的に更新することで世界における複雑な医療企業のニーズを反映させています。
バクスター全体の倫理&コンプライアンスプログラムの統合を推進するため、地域、国、ビジネスのレベルで活動を行う倫理&コンプライアンス委員会と協力し、現地の管理モデルを適切に統合しました。
貿易規制のコンプライアンス
当社には、貿易規制のコンプライアンスに関する問題を各々の国や職務分野において特定し対応する、スタッフのグローバルネットワークがあります。また、このネットワークでは当該分野における専門家と提携しており、アドバイスを受けることもできます。さらに当社では、製品やビジネス上の取引に付随する貿易規制関連のリスクを検知し対応するツールとプロセスの強化に継続的に取り組んでいます。
データのプライバシーおよびセキュリティ
当社のグローバルプライバシーポリシーは当社のプライバシー標準を規定しており、また個人情報や患者の健康情報の保護に対しても同様の管理を徹底できるよう、全世界における当社のオペレーションに指針を提示しています。バクスターの全従業員は、オンラインのプライバシートレーニングコースを修了することを義務付けられています。
コミュニケーションおよびガイダンス
オープンなコミュニケーションは、バクスターの誠実性への努力の核をなしています。 当社では、従業員への教育および相談窓口のチャネルを多数提供しています。また同時に、法律やポリシーへの違反が疑われる場合の報告のための秘密が保護される経路も提供しており、報告があった場合は速やかに調査され、必要に応じて経営上層部に報告されます。マネージャーは、従業員が安全に問題を提起し議論できるよう、環境を整備する責任を負います。
上述のチャネルのひとつに、バクスター倫理およびコンプライアンスヘルプラインがあります。このヘルプラインは、従業員とその家族、サプライヤー、顧客、その他バクスターに関わるステークホルダーが、当社に関する潜在的な倫理およびコンプライアンスの問題を提起しオープンに意見交換するための電話およびウェブのリソースです。利用者は、電話で問題を報告したりガイダンスを求めることができます。32の言語に対応しており、365日24時間、匿名で利用できます。